よく東南アジアのビジネス展開においてはタイムマシーン経営なんて言われる事が多いかと思います。
日本と比べると東南アジアと日本のマーケットは色々なところに違いを感じます。
インターネット環境だと日本でインターネットが普及し始めた時にはPCから普及をしインターネットプロバイダー会社が駅などでブースを設けてユーザー獲得をしていました。
その時代にはスマートフォンは無く、ほとんどの日本人がガラケと呼ばれる携帯端末を使ってたのも懐かしいですよね。
僕の時代はDocomoのパカパカ携帯を使ってたのが懐かしい。意味もないのにパカパカ。
東南アジアではGDPの低さから当時はPCは普及せず、GDPが伸びてきた現在、スマートフォンが既に存在しているのでスマートフォンの方がPCより普及している状況です。
もちろん、日本ではそれほど普及していないUC BrouwserやOperaなどのブラウザも普及していたりします。
今回は東南アジアの主要6カ国のモバイルブラウザシェアStatCouterを使ってをまとめました。
シンガポールのモバイルブラウザシェア
2016年シンガポールのモバイルブラウザシェア
シンガポールのモバイルブラウザTOP3
Safari(iOS):35.79%
Chrome:35.52%
Samsung Internet:10.68%
2016年シンガポールのモバイルブラウザシェア推移
シンガポールは東南アジアの中でも一番発展してます。他の東南アジア国に行った人は体感してると思いますけどごちゃごちゃしたイメージのある東南アジア感はゼロに近く。色々な環境が整っています。
街中でも日本同様にiPhoneを持ってる人をよく見かけます。Android端末と同じくらいのiOSのSafariがシェアがあるのが特徴です。
インドネシアのモバイルブラウザシェア
2016年インドネシアのモバイルブラウザシェア
インドネシアのモバイルブラウザTOP3
UC Browser:54.63%
Chrome:17.35%
Opera:13.53%
おまけ
Safari(iOS):2.27%
2016年インドネシアのモバイルブラウザシェア推移
他の東南アジア国に比べるとUC Browserのブラウザシェアが一番なのが特徴的です。
感覚ではあまりUC Browserを使ってる人は見たことがないんですが、サイトのトラフィックなどを見てるとUC Browserのトラフィックも多いのが確認できます。
ちなみにオフィスで働いている人たちに聞いてみたけどUC Browserのブラウザを使ってる人はいなくて、聞いた人のほとんどの人がChromeを使ってる状況。
謎すぎる。
おそらくなんですけど、UC Browserは広告ブロック機能もあるのでインターネットのパケット使用量などを気にするジャカルタ以外のユーザー層から人気があるんだと思います。
マレーシアのモバイルブラウザシェア
2016年マレーシアのモバイルブラウザシェア
マレーシアのモバイルブラウザTOP3
Chrome:46.43%
UC Browser:15.29%
Android:13.69%
おまけ
Safari(iOS):10.89%
2016年マレーシアのモバイルブラウザシェア推移
Chromeが半分近くの46.43%圧倒的なシェアを占めており、Chrome以外のブラウザはほとんど横一列的なシェアとなっています。
街中を見るとiPhoneユーザーも見かけるのでSafari(iOS)のシェアの低さには驚きな結果でした。
タイのモバイルブラウザシェア
2016年タイのモバイルブラウザシェア
タイのモバイルブラウザTOP3
Chrome:56.43%
Safari(iOS):23.85%
Android:8.36%
2016年タイのモバイルブラウザシェア推移
タイはChromeのモバイルブラウザシェア率が50%を超えている、Chromeが独占的なのが印象的ですね。
ベトナムのモバイルブラウザシェア
2016年ベトナムのモバイルブラウザシェア
ベトナムのモバイルブラウザTOP3
Chrome:37.13%
Safari(iOS)シェア:34.02%
Android:7.23%
2016年ベトナムのモバイルブラウザシェア推移
シンガポールのモバイルブラウザシェアと似ていてSafari(iOS)のシェアが上位なのが印象的です。シンガポールとベトナム以外ではSafari(iOS)のシェアが30%を超える国はありません。
フィリピンのモバイルブラウザシェア
2016年フィリピンのモバイルブラウザシェア
フィリピンのモバイルブラウザTOP3
Android:45.28%
Safari(iOS)シェア:18.65%
Android:12.57%
2016年フィリピンのモバイルブラウザシェア推移
タイのモバイルブラウザシェアと似てるのが印象的です。やはり、フィリピンでもChromeのシェアが圧倒的ですね。
全体的な東南アジアモバイルブラウザシェア印象
全体的にほとんどの東南アジア国でChromeのシェアが強い印象ですが、シンガポールとベトナムはSafari(iOS)のシェアがChromeとほぼ変わらないシェアになっています。ベトナムが含まれていることを考えるとGDPなどはあんまり関係なさそうです。
ちなみに日本は63.65%がSafari(iOS)のモバイルブラウザシェアを占めています。
2016年日本のモバイルブラウザシェア
日本ってガラパゴス感が凄いな。
PC所有者よりもモバイル所有者の方が多い東南アジアでは、インターネットビジネスにおいてスマートフォンユーザーの動向はかなり重要です。
今後の東南アジアのスマートフォンユーザーの動向をしっかりと把握しておく事がビジネスを成功させるポイントになるかもしれません。現在は東南アジアでシェアの多いChromeでも来年2017年にはChromeにもアドブロック(広告ブロック)機能が追加され、ネット広告業界も動きがでるだろうし。
こちらに詳しく今後のChromeのアドブロック(広告ブロック)動向が書いてあります。
これ知っておかないと!Chromeのアドブロックで非表示にされてしまう広告の配置方法
今のマーケット環境を考えるとまだまだ、モバイルブラウザシェアも変化していくんではないかと思います。
引き続き、東南アジアのモバイルのブラウザ動向はウォッチが必要ですね。
それでは、また。
参考サイト:StatCounter
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